陸地から手軽に釣るときの、基本をまとめています。
結構釣り方を忘れてしまう魚もいるので、自分用の備忘録も兼ねています。
※注意 川釣りは漁業権が設定されている地域がほとんどで、遊漁券を購入しないと釣りができないケースが多いです。例外的に管理されていない場所もあるので自分の行こうと思っている場所はよく確認してください。
管理地域であればウナギは大抵雑魚の分類で管理魚種になっていると思います。また、それとは別で県ごとに釣りの禁止期間があったり釣ってはいけないサイズがあったりとルールが多いです。大変ですがよく確認するようにしてください。
ウナギの生態
ウナギは南の深海で産卵し、孵化した幼体が海流に乗り日本に到達、成長と共に川をさかのぼるという生態をしています。(割と最近判明したそうです。)
その関係だと思いますが、海水と淡水どちらにも適用できる能力があり、成体のウナギは河川あるいは汽水域に生息していることが多いようですが、海で生活しているものや海と川を行き来するものもいるようで、湾内などで釣れるケースもあります。
食べ物は貝や虫類を中心に、小魚(生死問わず)を食べることもあるようです。
ウナギは砂泥の環境では穴を掘るし、障害物がある場合はその隙間に隠れるという具合に、環境に合わせて生活可能です。ただ、障害物があれば良いのかというと、そうでもなさそうです。
餌の量などの関係なのか、人工的な川(コンクリートだらけ)より木や水草など自然が多い環境下で多く生息しているというデータがあります。
ウナギ釣りの仕掛け ぶっこみ仕掛けの作り方
ウナギはぶっこみ釣りがメイン戦術になります。というか私はそれ以外やったことがありません。
ぶっこみ釣りに必要な道具は、以下の物です。
・竿
・リール(なんでも良いですが3000番台くらい)
・道糸(ナイロン3~5号くらい 釣れるサイズによっては3号では厳しいかも)
・ゴムチューブなど(オモリがサルカンに当たる衝撃を吸収出来れば何でもよい)
・中通しオモリ
・サルカン(道糸とサビキ仕掛けを繋ぐパーツ)
・ハリス(3号以上、道糸より太くはならないように)
・ウナギ針(大きめがおすすめ 14号など)
少し補足として、なんで中通しのオモリなのかというところですが、魚が針に付いた餌を引っ張ったときに違和感を覚えやすいとされているためにこうなっています。
似たような投げ仕掛けとして天秤がありますが、誘導天秤というタイプであれば遜色ない使い方が可能です。
中通しのオモリの場合、オモリ自体は動かずに糸だけが引っ張られるような状況、たいして固定式や半誘導の天秤仕掛けだと天秤自体が引っ張られます。天秤は糸だけよりは重量がありますし、何かに引っかかりやすい形状なので、オモリ単体としているということです。
ただ、固定式天秤では釣れないかというとそんなことはありません。ありませんが、ウナギはこういった違和感に敏感で餌を食べずに離してしまうことがあるそうです。そもそも釣れやすい魚でもないため、こんなことでチャンスを逃すのはもったいないと思います。
ウナギ釣りのエサ
エサの定番はミミズですが、基本的に現地にあるエサを食べますので釣り場がどこにあるかで変えたほうが良いです。
海が近く汽水域のような河口付近では、イソメ・カメジャコ・アケミ貝のようなもともと河口にいる生物が有効な場合が多く、逆にある程度上流で完全に淡水の地域ではミミズ・テナガエビ・カニなどが有効という具合です。
これは個人的な意見ですが、月によって、年によってアタリやすいエサというものがあるように感じます。
ウナギ釣りのやりかた
ウナギ釣りはぶっこみ仕掛けなので単純ですが、釣れやすいかというとそんなことはありません。(おそらく生息数の関係でしょうが。)良ポイントを独占できているような場合は違うでしょうが、ボウズもざらだと思います。
そこで少しでも確率をあげるため、できる限り多くの竿を出していろいろなポイントに投げるようにするのが良いです。ぶっこみ仕掛けは投げてしまえばアタリを待つだけの釣りですので、たくさん仕掛けていても基本的には対応できます。
また、私の場合はエサの章で記載している通りタイミングによって食いつきのいいエサがあるように思っていますので、それを探るためにも各竿にいろいろなエサをつけるようにしています。
あとはアタリがあったときに慌てて竿を引かないことが重要で、しっかり掛かった場合は最初のアタリより強い引き込みがあります。そのタイミングで引き上げるようにしてください。
だからと言ってずっと放置していると、ウナギは自分で針を外すことが可能なので逃げられることがあります。針を飲んでいたウナギを翌日見ると、バケツの中に針が落ちているなんてことはよくある光景です。
ウナギ釣りに適した季節
5~10月頃が適しているという話もありますが、体感ではもう少し狭く6月~9月上旬旬くらいまでかなと思います。地域と年によるところもあります。ただでさえ数が釣れるわけではなく、5月や10月などの端の部分ではなかなか厳しいと思います。
ウナギ釣りに適した時間帯
うなぎは夜行性で夕マズメから22時くらいまでが釣れる時間帯です。水が濁っていれば昼にも釣れるですとか少し早い時間から釣れることがありますが、釣れたらラッキーくらいに考えるのが良いと思います。基本は夕マズメまでに現着して仕掛けを投げ込んでおくことです。
ウナギはアタリが来ると一気にたくさん釣れて、その瞬間を逃すとまたぴたりと釣れなくなる傾向があります。その後時間を開けてまたアタリがあることもあればそれっきりなことも。このパターンが22時を過ぎるとほとんどなく、24時くらいまでであれば粘ると1匹くらい釣れることはありますが、基本的には難しそうです。
ウナギの締め方 持ち帰り方
大抵の魚は針を飲んでいても針外しやプライヤーなどで外してしまうと思います。しかしウナギの場合はできる限り生きたまま持ち帰りたいのと、純粋に外すのが非常に困難なので飲まれていたら諦めてハリスを切断します。
もちろん運よく口元にかかっている場合は外してしまって構いません。口元ですらちょっと苦戦すると思います。
あとは脱走されないように注意しつつクーラーなどに保管します。水を少量にするのと必ず蓋をしてください。ウナギの脱走力は天下一品です。
ウナギは体の表面が空気中にさらされている状態であればエアポンプなどは必要ありません。水の量はウナギの体が完全に水中に沈まないくらいのほんの少量で良いです。
ウナギは数日活かしておいて泥抜きをするのが一般的だそうですが、私は半日しか開けずに調理してしまいます。(夜釣りなので翌日に調理したほうが楽というだけです。)どこで釣ってきたかによるのかもしれませんが、特に臭みを感じたことはありません。
あまり綺麗ではないことが分かっているような川で釣った場合は、泥抜きしたほうが良いかもしれませんので、あくまでもこの話は参考程度にしておいてください。
また、ウナギの粘液と血には毒性があります。そこまで強烈なものではありませんが、手に傷がある場合は触れないほうが無難です。あと捌いているときに目に入るのだけは注意してください。
ウナギの食べ方
先述の通りウナギの粘液と血には毒性があります。加熱調理で無毒化できますので、原則加熱するようにしてください。きちんと処理すれば実はうなぎも刺身で食べられるそうですが、食べたことがないので割愛します。
ウナギを捌く時ですが、氷水に漬けて仮死状態にしている隙に捌きます。しかし私もそうでしたが初めてウナギを捌く時、手こずると思います。動き出してしまうんですよね、すぐに捌けてもある程度は動きますが。
そこで初めてだったり時間がかかりそうだと思ったら、酒につけて(度数が高いほうが良い)仮死というかほぼ締めてしまう方法をオススメします。酒に付けても一応仮死という扱いらしいですが、経験上復活してくることはほぼなさそうです。
ちなみに血抜きは、通常いわゆる血抜きという作業はありません。刺身用には血抜きが必須で、頭の後ろ上部を切断して水に漬けて血を抜きます。
粘液については、捌いた後に塩をふりかけて少し待ち、包丁でこそぎ落とすのが比較的簡単だと思います。
・かば焼き
ド定番です。うな丼にするもよし、ひつまぶしにするもよし、炊き込みご飯に入れるもよし。麺類と合わせたりサラダに合わせたりしてもおいしいですが、やっぱり最強はコメとのセットですね。個人的には炊き込みご飯が一番好きです。骨も柔らかくなっています。
・白焼き
ウナギの味そのものを楽しみたい方に。かば焼きとは違いうなぎだけを調味料につけて頂きます。わさびがおいしい。
・煮うなぎ
アナゴでは有名ですがウナギではあまり聞きません。直で煮付けたことがないので比較はできませんが、ウナギは一度焼いてから次の調理をするほうがおいしいとのことなので、一度焼いてから煮るのがよろしいと思います。
その他
うなぎはアナゴと違って顔がかわいいです。それもあってか泥抜きにしばらく飼育していると愛着がわいてしまう人が多いみたいです。かくいうわたしも数日活かしておいたときにはちょっと愛着がわきました。飼育は難しくないようなので、可愛くなってしまったら飼ってみるのも。
ウナギ釣りは暑い時期がメインですが、夕方~夜間の釣りになるのでこれだけでもオススメできます。比較的涼しく釣りができますが、それでもちゃんと水分は取るようにしましょう。
お店で食用にされるうなぎは大体サイズ感が統一されていますが、個人的に言わせていただくと、ウナギは大きければ大きいほどうまいです。でっかいの釣りましょう。
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