【釣行記録】2023/08/05 うなぎ釣り【揖斐川】

釣行記録

いざ揖斐川へ

2023/08/05 本日は土曜日、沖縄では台風6号が居座り被害をもたらしているが、こちらのほうは雲の流れが速い程度でさしたる影響はない。7時くらいには起床してあれもこれもやろうと思っていたところが、目覚ましの掛け間違いという致命的なミスを犯し09:30に起床することになってしまった。休みの日こそ時間を有効活用したいものだ。

普段からやや睡眠時間が足りていないのでこういうとき、そこそこ寝坊しないと自然には目が覚めない。いつかは返済が必要だった睡眠負債だ、と自分に言い聞かせつつ本日の行動を始める。土曜午前は運動の予定がありこれは外したくないので、その他予定を寝坊分あきらめる。

運動が終われば支度をしてすぐ釣りへ向かう、ご飯は車の中でコンビニおにぎりを貪る時間の節約っぷり。

15:30頃にお目当ての場所に到着した。天気は晴れ時々曇りで風がやや強く4m/s程度かなと思われた。風のおかげで比較的マシだが暑い、とにかく暑い。草の生えた河原というか土手から釣りをするので虫だらけかと思いきや、あまりの暑さに虫も活動していない。干からびたカニとカメの死骸が転がっている死の河原である。

この日やってきた釣り場は河口に近い場所のため、川と言えども潮の満ち引きを考慮する必要がある。何せ干潮だとほとんど干上がっていて底の地形が丸見えになるような場所なのだ。おかげで狙うべき場所はわかりやすいが、水深がなすぎて投げたオモリがドスッと泥に沈んでしまう。

この日の干潮時間は14時半、満潮時間は21時、日の入りが18:40頃となっていて到着時点では川底の泥が丸見え状態だった。とはいえ実際に釣りを始める18時前後に投げれる程度の水位があればよく、ここから水は増える一方なのでそのまま準備を開始する。

私が竿4本、友人が竿4本、もう一人の友人は自然体で酒を浴びつつキャンプ気分である。(釣りはしていない) ウナギ釣りはとにかく数勝負だと思っているが竿もリールも竿立ても無限に持っているわけではない。それに本音を言うと4本はちょっと無理しているくらいの本数だと思う。時合が来て一気に複数のアタリがあったとき、対応できる本数はおそらく3本くらいが限界だと思う。

そう思いつつも4本も出しているのは、ウナギも時合が来ると一気にアタリが来ることが多い魚ではあるけれど、そもそもアタリの絶対数が少ないのでなんとかなるだろうという皮算用によるものだ。別々の場所に投げるので全部一気にアタリが来る可能性も低いのである。

さて準備は完了したがまだ時刻は16:30ほどだったので、のん兵衛より金色の缶を譲り受けて浴びる。朝運動して酷暑の中にあり飲むビールのうまさよ。これによって蚊などがこちらに寄ってくる可能性が上がるのだが、逆らえないよなぁ。

ウナギ釣り はじまる

18:00 水位も増して日の入りも近づいてきたため仕掛けを投入していく。本日のエサはミミズ・アケミ貝・岩ガニの3種類。岩ガニはふと思いついて試しに買ってみたものだが、すぐそこにカニの死骸があったことから少し期待している。

そんなに広くない範囲で二人が4本ずつ仕掛けているので投げる方向にそこそこの精度が求められる。竿立てに4本も竿があるとこれら自身も絡まるので普段より3割増しで丁寧に投げ込んでいく。

竿4本 割と

しばらくは何事もなく時間が過ぎていき、陽も落ちて暗くなりつつある19時ちょっとくらいにアタリが出始める。アタリはするが針にかからない、サイズが小さいのかもしれない。エサを付け替え投げ入れを繰り返していると友人の竿で何かが針にかかった。やたら重そう、重いわりに抵抗が少ないらしくあまり期待できない渋い顔で首を傾げつつ引いていく友人。

ちらりと水面に見えたのは亀だ。そう、川では亀がかかることもあるのだ。がっかり感を隠しもせず無理やり持ち上げようとしたその瞬間、ブチッとな。亀は川へ帰っていきました。すっぽんであれば食べたかったがあれはたぶんアカミミガメ、外来種なので釣りあげたらヤらなければならない。切れてくれてある意味助かった。

川や湖での釣りはこの特定外来種がちょっと面倒で、本当はリリースもだめだし生きたまま移動させることもダメと来ているのでヤってしまうしかないのである。どこぞの漫画の影響か、ブラックバスなどはリリースするのが当たり前くらいに思っている人もいるようだ。ダメだぞ。

針にかかったのは亀だったがその後もアタリは続き、結果として大きくはないがウナギを3本入手した。友人が。私のもとには1本も来てくれないんだが・・・。悲しみに暮れつつもめげずにエサ変え投げ入れを続けるが、20時くらいからぴたりとアタリがなくなってしまった。

どうやら時合は終わってしまったらしく、2130くらいまで何の動きも見られなかった。これはもう無理かなという雰囲気の中、のん兵衛より日本酒をいただき、ぐいっといこうと思った瞬間にアタリが来る。お酒をこぼさないようにそっとしかし素早くカップを置き竿をあげる。

あまり重みはないもののブルブルと抵抗しているのが分かる。よしよし、ボウズは回避かと思っていたら途中ですっぽ抜けた模様。まじかー、とエサを付け直して投入、お酒を飲もうとしたら今度は違う竿に大きなアタリ。まるで見ているかのようにお酒を飲もうとした瞬間にアタリが来るので毎回慌てる。

竿を上げるとかなりの重量感とぐいぐいと逃げる感じがある。これは結構いいサイズなのでは?がんばって引き上げて、ついにウナギを入手。サイズは本日最大、いわゆるお店で出てくるうな重に使用されるサイズより少し大きめくらいの印象だ。弱らないようにさっくりハリスを諦めて切断、クーラーにちょびっと水を張ってぽい、このまま持ち帰りとする。

その後22時前くらいまでは2度目の時合だったようで、アタリは続いたものの針には掛からず。22時直前にはまたアタリはピタリと消え去った。なんだか雨が降ってき始めたり、かなり遠いが雷がなっていたりと不穏な感じでもあったのでここまでで撤収。ウナギはそこそこサイズ1匹か小さめ2匹くらいが釣れれば一人分のうな丼にできるので、これでも満足なんです。

この日当たったエサは結局いつものミミズ&アケミ貝だけだったので、岩ガニはハズレだったことになる。特段の臭いがあるわけでもないエサなので、探しにくいのが原因なのかもなぁとは思った。ミミズもアケミ貝もそこそこ臭いが強い。

ウナギ 命の灯が消えてる

帰り道に牛丼屋によって夕飯を済まし、帰宅。時間はすでに深夜1時であったため、ウナギは明日捌いてそのまま食べようと思ったのだが、クーラーを開けてみるとウナギ死んでる!なんでやねんと思いつつよく見ると、ハリスの一部が口をぎゅうぎゅうに締め付けて口が開かない状態になってしまっていたようだ。おそらくこれが死因だろう・・・

ウナギは死んでしまうと臭いがきつくなる一方なので、やむを得ず本日このまま解体まではやってしまうことになった。どのくらいのタイミングで死んでいたか分からないが、活かして持ち帰る想定だったのでクーラー内が冷たいわけでもなく、解体中すでに少し臭いがきついような気がする。

やってしまったなぁと思いつつ解体完了、身をクンクンするとさほど臭みは感じなかった。粘液は普段よりかなり入念に排除し、ウナギを一晩寝かせていいのか不明だったがすぐ食べるわけにもいかないので冷蔵庫で寝かせてみた。

翌日、おそるおそるウナギをかば焼きにしていく。焼く時も普段より入念に焼き入れていく。特に皮側。焼いている時も特別臭みなどは感じないので、これなら大丈夫そうだと判断。米も炊いて準備はばっちり。

さてうな丼、写真では伝わらないかもしれないがなかなかのボリュームがある、いただきます。・・・んん、やっぱり少し臭いがある・・・かじる場所にもよるようだが若干の生臭さを感じる。身の見た目からしてちょっと血が回っている感じだったもんなぁ。まぁおいしく頂ける範囲ではあったのでそのまま完食。

やっぱりウナギは細心の注意を払って活かして持ち帰らないと厳しいものがあると思った。とはいえ死んでしまうケースがままある。ので、いわゆる臭いのきつい魚対策として酒につけておくとかそういった手段をとるべきなのかもしれない。今回のようなケースであれば死んでしまったことに気が付いて冷やしておけばもうちょっと状態がよかったかもしれない。

少し残念だった部分はあるものの、やっぱり天然ウナギは脂の味が甘くておいしい。(たぶん住処にもよる。)これが結構ほんとに違うもので、さすがに大げさではあるが和牛と輸入牛の脂の味の違いを思い浮かべてもらうとわかりやすいだろう。

今年もう1回くらいは行けるといいのだけれど、どうせ行くなら潮と天候に恵まれた日にしたい。サラリーマンには選択肢が多くないのでぴったりのタイミングはなかなか難しい。