【初心者向け】基本のエサ釣り カワハギ編

陸地から手軽に釣るときの、基本をまとめています。
結構釣り方を忘れてしまう魚もいるので、自分用の備忘録も兼ねています。

カワハギの生態

カワハギは北海道を除く暖かく砂底で海藻や岩礁のある海底付近に生息しています。

多くの場合は群れを作って回遊生活をしていますが、特定の場所に定着する個体もいるようです。また、単独行動をとる個体もいるという情報があり、定着性のものは群れではない可能性があります。

食性は雑食でイソメ類・貝類・甲殻類・藻類にクラゲいたるまで幅広く捕食します。

通常成魚は沖の水深のある地域に多いですが産卵期の5-7月頃は浅瀬に入ってきます。

カワハギ釣りの仕掛け 作り方

投げ釣りか足元仕掛けで狙っていきます。釣りやすさは足元のほうが上ですが、ある程度水深がないと見込めないことと、よくエサだけ取られます。理由は分かりませんが、投げ釣りのほうが餌だけ取られるケースが少ないように思います。砂に埋まるからでしょうか。

実際は魚の捕食の仕方によるようですが、針はよく検討してください。カワハギ釣りの針は大きく2種類あり、ハゲ針系(ひっかける系)と吸わせ針系(全体的に細い 口の中に入り込む系)があります。

ぶっちゃけると多くの釣りではとりあえず万能の丸セイゴ針でいいや、みたいなのも結構通用します。カワハギも例外ではなく、釣れるのですが、ただでさえエサ取り上手で針に掛かりにくい魚であるためできれば専用の仕掛けを使用したほうが良いと思います。

あとは針が傷みやすいのと、針サイズは豊富に準備しましょう。掛かりが悪いなと思ったら色々なサイズに交換するのがおすすめ。

●投げ釣りの仕掛け
・竿(投げ竿)
・スピニングリール(2500~3000番くらい)
・道糸(できればPE2号)
・誘導天秤(たぶん半誘導でも大丈夫)
・(スナズリ 天秤回りの擦れ防止などで道糸~ハリスの間に繋ぐ 個人的にはいらない)
・ハリス(道糸+1号くらいのフロロがおすすめ)
・針(吸わせ針がおすすめ)

ポイントは必ず遊動オモリの仕掛けを使うこと。エサ取りがうまいのでちょっとしたアタリでも分かるようにしておきましょう。

もっと重いオモリを使用するときは力糸をつないだほうが安全です。口が小さいため針はかなり小さめがオススメ、ただし歯が丈夫なのであまり細すぎると折れることがあります。

●足元釣りの仕掛け
・竿(なんでもいいですが硬いので投げ竿とか)
・リール(スピニングリール2500~3000番台くらい)
・道糸(できればPEライン1号くらい)
・サルカン
・市販のカワハギ用胴付き仕掛け(ハゲ針がおすすめ)
・オモリ(沈みさえすればなんでもOK)

ポイントはアタリが分かりにくいので少しでも感度の良い仕掛けを使用することです。道糸はPE、オモリは海流によりますができるだけ軽め、竿は硬め、など。

カワハギ釣りのエサ

アサリのむき身がテッパンです。理由は餌だけ持っていくことが比較的難しいためなので、もちろんアオイソメなどほかのエサでも食いが悪いということはありません。

成魚は貝の殻を歯で砕いて捕食するようですが、陸地付近にいるものは小型が多いため中身だけ取り付けましょう。イソメやアミエビなどでいく場合はちぎられにくいようにコンパクトに針に取り付けるのが良いです。

カワハギ釣りのやりかた

●投げ釣りの場合

基本的には投げて放置、たまに少し引くあるいは投げなおす程度の釣り方になります。

ある程度水深がある場所のほうが釣果が見込めるため投げれば投げるほど有利なはずではありますが、かならずしも遠くが釣れるとは限らないのが投げ釣りです。できれば複数竿を出していろいろな場所を探るようにすると釣果につながりやすいです。

その日の状況見ながらですが、投げ釣りでは神経質に合わせなくとも勝手に針がかかっているケースが多い印象があります。引き上げるとき最初にちょっと大きく引いて、あとは普通に引いてくる程度の認識でも問題ないことが多そうです。

無論、ちょっとしたアタリ→餌だけ取られている みたいな状態であればアタリがあるたびに合わせていく必要はあります。

●足元釣りの場合

一度底まで仕掛けを落とし込み、少しだけ巻いた状態で待ちます。大抵は底のほうにいる魚ですが、暖かい時期の釣行であれば中~上層まで上がってくることもあります。

アタリがない場合は場所を変えるか撒き餌を使うなどして魚を探しましょう。

アタリがある場合、エサ取りのうまい魚なのでよーーーくエサだけ取られます。つついているだけの弱いアタリでも合わせてしまいましょう。運がよければ口以外の場所に引っかかることもあります。

口が小さく歯が硬いこともあり針掛かりがあまりよくありません、しっかり合わせる必要があります。が、あまり勢いよくガッと合わせると意外と掛かりません。ゆっくりめにグイッと竿を立てる感じで合わせるほうがかかりやすいです。

カワハギ釣りに適した季節

良いサイズが釣れやすく肝がおいしいとされる10-11月がベストシーズンだと思います。次点で数が釣れ、身がおいしい8-9月となります。

残念ながら私の最寄り、愛知県知多地域では10-11月にカワハギが釣れる場所は知っている限り多くありません。そのため釣りやすさ重視の8-9月をメインにしています。

群れが回遊してくるかどうかが良く釣れるかどうかに繋がるタイプの魚ですので、遠出して狙うのはあまりお勧めではありません。自身の近場でカワハギ釣果が多いかどうかを確認の上、時期を判断するのが良いと思います。

カワハギ釣りに適した時間帯

カワハギは昼行性の魚ですので、日の出ている間に釣ることになります。

また、理由は分からないのですが午前中のほうが釣れますし、薄暗い朝マズメよりしっかり日が出てからのほうが釣れる印象があります。

完全に予想でしかありませんが寝起きから少し時間が経って、お腹がすいてくるタイミングが釣れやすいのかな、くらいに思っています。

カワハギの締め方 持ち帰り方

ツノが刺さると痛いのでそこは注意しつつ、エラをハサミで切断してバケツにつけて血抜き兼失血死させます。ツノ~目の間にハサミを入れると脳締めもできますが、やってもやらなくてもそんなに変わらないと思います。

皮が強いので痛みにくいですが、クーラーの中で氷に直接触れないようにはした上で冷やして持ち帰りましょう。

カワハギの食べ方

肝を傷つけないように捌きたいので、頭をザックリと落とさないように注意してください。頭部のうち体の上半分くらいはザックリ、下半分は皮だけ切るようにして頭をもって引っ張ると肝がぶりっと抜けてきます。

・お刺身
肝醤油でいただくのが定番ですが、身はもさることながら肝の寄生虫には本当に注意してください。裏ごしして薄くのばし、よーく見るとアニサキスは大体防げるのではないかと思います。

・煮付け
私は俄然これが好きです。子供の頃から好きだったので補正もありますね。肝も一緒にいただけます。

・唐揚げ、天ぷら
白身はとりあえず揚げておけばおいしいんですよ。

・干物
もともと引き締まった身をしているので干物が結構あいます。釣れるときは数釣れるケースが多いので大量消費に。

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