【初心者向け】基本のエサ釣り カマス編

陸地から手軽に釣るときの、基本をまとめています。
結構釣り方を忘れてしまう魚もいるので、自分用の備忘録も兼ねています。

カマスの生態

日本でカマスと言うとアカカマスかヤマトカマスのどちらかを指す場合が多く、分布も生態も若干の違いがあるようです。違いがある部分についてはそれぞれ記載します。

カマスは温暖な海を好み比較的沿岸部の浅い海域に生息しています。また、規模の大きな群れを形成する回遊性の魚です。フィッシュイーターとして有名で、いつも腹ペコでエサに向かって突撃してくる獰猛な性格をしているようです。日本においては関東以南に生息しています。

産卵期は6~8月で、アカカマスは産卵前の4~5月頃と越冬の10~12月頃の2度の旬がありますが、ヤマトカマスは8~11月の一回のみが旬とのこと。

カマス釣りの仕掛け 作り方

カマス用のサビキまたはウキ釣りで狙います。どちらかと言えばウキ釣りのほうがトラブルが少ないと思いますが仕掛け自体はサビキのほうが簡単ですし、数を釣るならこちらになります。

●ウキ仕掛け
・竿(投げれる竿)
・リール(3000番程度)
・道糸(ナイロン3号程度)
・ウキ止め
・シモリペット&ウキ(電気ウキをオススメ)
・からまん棒
・オモリ
・サルカン
・ハリス(2号以上orゴムチューブでの保護)
・カマス用の針(もしくは長軸針)

薄暗い時間帯からアタリ始めることがあります。早めに投げ入れておきたいので暗くても見えるように電気ウキをおすすめしています。

カマスはやや歯が鋭いので掛かり方によってはハリスが切れることがあります。太めのハリスを使用するか、ゴムチューブなどで保護するとベストです。針もハリス切れを低減できる効果を持つ長軸針という種類を使用するようにしましょう。

●カマスサビキ仕掛け
・竿(投げれる竿)
・リール(3000番程度)
・道糸(ナイロン3号程度)
・サルカン
・カマスサビキ(市販品 普通のサビキとは違うので注意)
・オモリ(あまり重いと浮かせるのが厳しい 8号くらいが使いやすい)

こちらは基本的にエサなしで使用します。私はあまりルアーライクな釣り方をしませんが、カマスに関しては視覚の強い魚とされており、エサがなくても比較的簡単に釣れるのでこちらも紹介しています。

利点はエサ付けの時間がないこと、複数匹一度に釣れること、仕掛け自体が簡単なことです。弱点はハリス切れ対策が難しいこと、絡まるリスクが大きいこと、ずっと竿を操作をしていないといけないことです。サビキ仕掛け自体を自作するガチの場合はハリス切れは対策できますが、サビキの自作は大変なので・・・。

一番下につけるオモリの代わりにメタルジグを付けてもいいようです。針が一つ増えるようなものですね。気を付けたいのはジグは針があるので当然オモリより根掛かりしやすくなります。少なくとも最初はオモリで試してみたほうが良いと思います。

カマス釣りのエサ

通常は市販のキビナゴを使用します。切り身状態にしても掛かってきますので、釣れるカマスのサイズによってエササイズも変更するようにしましょう。

典型的フィッシュイーターのためイワシ・サンマ・アジなどの切り身をエサとしても問題ありません。

また、先ほど少し記載しましたが視覚の強い魚とされているため、疑似餌・ルアー類も効果が高いです。

カマス釣りのやりかた

できれば始める前に、道糸にオモリだけを付けた状態で投げ入れて、底に到達するまでの時間を計測しておくと良いです。カマスは表層~中層くらいを泳いでいるため、ウキ釣りならウキ下の長さを決める目安になりますし、サビキ釣りなら中層付近を狙うタイミングを知るための情報として有効です。

ウキ釣りの場合
エサを付けて仕掛けを投げ入れ、ウキの状態を見守ります。基本的に一発でウキがしっかり沈み込むアタリ方をする魚ですので分かりやすいはずです。ウキが沈んだら道糸のたるみを取りつつ少し待ってから強めに合わせるのがコツです。口が硬めの魚のため針が外れてしまうのを防ぎます。

サビキ釣りの場合
仕掛けを投げ入れ、できれば底近くまで沈むのを待ってからリールを巻きます。しばらく巻いたら一旦停止して仕掛けを沈めなおすを繰り返していきます。魚の居る水深が分かっている場合はその深さをずっと通過するような速度で巻くのが良いですが、なかなか難しいと思います。

カマスが釣れたあとは針を外すときにケガをしないよう注意してください。魚掴みとプライヤーなどを使用して直接触れないのが良いです。

カマス釣りに適した季節

回遊さえあれば一年中釣れる魚であるようですが、9~11月がオススメシーズンになります。

アカカマスであれば数の期待できる春も、サイズも期待できる秋も旬にあたるのですが、ヤマトカマスの場合は秋だけが旬とされているので、せっかくならサイズも味も良い秋に行きたいですね。

カマス釣りに適した時間帯

回遊次第になりますが、回遊してくる可能性が高いタイミングという意味で朝夕のマズメ時が狙い目となります。

この魚は昼間でも釣れることがありますし夜間でも釣れることがあります。回遊してくる魚ですが特定の場所に居つく個体もおりあまり読めません。ベイトフィッシュが居るか、カマスの釣果のある場所か、というのを参考にやってみるしかないと思います。

またカマスは釣れ始めたら一気にたくさん釣れ、またすぐにいなくなってしまうことが多いです。釣れ始めたら手返しよく効率的に釣れるように道具類の準備をしておきましょう。ここでカマスサビキの絡まるリスクに重みが出てきます。変に絡んだら仕掛け自体を交換したほうが良いと思います。

カマスの締め方 持ち帰り方

小さめサイズの場合は鯖折りによって締め&血抜きを行うのが個人的にはオススメ。へし折って、バケツに入れておくだけなので手早いのがポイントです。その後ジップロックなどに入れて氷で冷やした海水にインしておきます。

カマスは体表がぬるぬるしていますし、歯は危ないので本当はあまり直接触りたくはありませんが、時短のためにはやむをえません。折るときは必ず手袋・手類をつけて行ってください。

大きめサイズあるいは鯖折がイヤな場合は、目の後ろにハサミなどを刺してぐりぐり脳を破壊、エラと可能であれば背骨を切断して血抜きを行います。背骨が無理であればエラだけでもなんとかなるとは思います。

冷やすときは小型と同様にしていますが、大型の場合はクーラーの汚れを厭わず、直接冷やした海水にインしたほうが良いかもしれません。

カマスの食べ方

カマスは干物にする場合を除いて、捌いた後は少し塩を振って置いておき、水分をペーパーでふき取る工程を挟むほうが良いです。水っぽくなってしまいますので。

・干物
一番好き。作り方も簡単である程度日持ちもするので数釣れた時はぜひ。

・塩焼き
大きめサイズにおすすめ。カマスと言ったらこれ。

・お刺身、炙り
皮つきで霜降りや炙りにするパターンと皮を引いて普通の刺身にするパターンがあります。

・フライ、唐揚げ
小さめの脂少なめサイズにおすすめ。白身魚は揚げればうまい。

・ムニエル
小さめの脂少なめサイズにおすすめ。

その他

昔から食べられている大衆魚で、ちょっと調べるだけでやたらことわざが出てきます。そのおいしさ、群れの大きさなど特徴的な魚であるということですね。

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