陸地から手軽に釣るときの、基本をまとめています。
結構釣り方を忘れてしまう魚もいるので、自分用の備忘録も兼ねています。
アイナメの生態
アイナメはおよそ関西以北の沿岸部で、岩礁帯に生息する魚です。単独行動をとる魚という意見も、群れを作るという意見もあり生態の一部はいまだ謎が残る魚です。
寒冷な海を好むことから北海道や東北地方においては数も多くサイズも大きくなります。それより南の地域においては秋~冬にかけての気温が低下してから姿がみられるようになります。
食性は肉食で小魚、イソメ類、甲殻類を捕食します。
産卵期は11~2月頃で、浅瀬の岩礁帯などに移動してきて産卵を行います。
アイナメ釣りの仕掛け 作り方
主に堤防の足元やテトラポット周りを狙う足元釣りあるいは穴釣りなどと、投げ釣りの2パターンがあります。
足元釣り穴釣りは共通で使えるブラクリ仕掛けが簡単ですが、針とオモリがあればなんでも良いです。
投げ釣りについてはできればちょっと工夫をしたほうが良いと思います。というのも岩礁帯や障害物付近を主に狙うこととなるためとにかく根掛かりが避けられません。多少なりともマシにするために以下のような仕掛けを使うと良いです。
・引いてくると浮き上がる天秤を使う(私はこれ)
・天秤を使わず中通しのオモリを使う
・オモリが引っかかったら切れるようにオモリだけ少し細い捨て糸につなぐ
・細めの針を使い、引っかかったら折れるようにする
針が引っかかるのを低減するため1本だけ、丸ごと失ってもダメージが少ないよう最小限構成が良いと思います。
オモリの重さは釣り場の流れが速いかどうかと狙う距離によります。20号を超えるオモリを使用する場合はこれに加えて力糸を装着したほうが安全です。
通常オモリが重いほうが根掛かりしやすいですが、軽いオモリを使ったことにより仕掛けが流されるようだとそれ以上に根掛かりします。
アイナメ釣りのエサ
入手難易度的にアオイソメをエサにするのがおすすめになります。入手が可能であればカニやイガイも普段からアイナメが捕食しているエサのため有効です。
アイナメ釣りのやりかた
アイナメは住処を変える個体と住み着く個体がいるようで、基本的には後者狙いで実績ポイントに行くことになると思います。
足元狙いであれば壁際すれすれに落として反応を待ちます。基本的には自分が動いて場所を変えていくスタイルで探っていきます。
投げる場合は何かしら障害物があったり岩礁帯であることが分かっている場所に投げ込みます。本当は仕掛けを引いて探りたいところですが、それをやると高確率で根掛かりしてしまうと思います。
思い切って完全に回収して再度投げるか、とりあえず強め早めに引いて仕掛けを浮かせて少し移動させるなどの方法をとるようにしましょう。
いずれにせよ引き始めたタイミングはオモリも針も底にあるので、最初に勢いよく引いて仕掛けを浮かせることが大切です。
アイナメ釣りに適した季節
産卵期の11~12月頃に狙うことになります。北海道や東北の一部などの特別寒冷な地域でない限りはこの時期でないと狙って釣ることは難しいと思います。
また、寒冷な海を好む魚とはいえ冷えすぎると活性が下がることと、産卵を終え卵を守るムーブに入っている時はあまり活動的にならないため1~2月辺りの釣果は高くなさそうです。
アイナメ釣りに適した時間帯
昼行性の魚であるらしいですが、主に釣れるのは朝マズメ前のまだ薄暗い時間帯が多いです。完全に陽が出ているタイミングでは警戒されているのかもしれません。
アイナメの締め方 持ち帰り方
ハサミやナイフなどで脳を破壊して脳締め、その後エラを切断しての血抜きを行います。
サイズが大きい場合は尻尾の付け根も切断して血抜きすることがあります。また、できるなら神経締めもしたほうが良いとは思いますが私は面倒なのでやっていません。
寄生虫が居る可能性があるため、生食を予定している場合は内臓を早めに抜き取るようにしてください。
釣っている季節柄そんなに意識しなくても良いと思いますが、血抜きが終わったらしっかり冷やしておくようにしましょう。冬なのでバケツで汲んだ海水なども少し時間が経っていれば氷のように冷たくなっているはずです。
アイナメの食べ方
皮もおいしい魚であるため、しっかりウロコをとって皮ごと食べれるレシピのほうがおすすめです。
・煮付け
アイナメの代表的食べ方です。
・お刺身、炙り
寄生虫には注意してください。脂の乗った大きめサイズのアイナメにおすすめです。
・塩焼き、ムニエル、ポワレ
割と脂乗りがちな魚なので塩焼きのほうが好みですが、油を使って焼いた皮もおいしいです。
・唐揚げ
小さいものがおすすめです。大きいサイズだとかなり揚げないと骨が邪魔になります。
・アラ汁
根魚系のアラは良い出汁が取れます。
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