【釣行記録】2023/09/17-18【篠島】

釣行記録

20230917-18篠島

今回は夕方~翌昼くらいまでの長丁場で、篠島へ釣りに行ってきた。篠島は釣り人がそんなには多くなく、釣り出来る範囲も広いのでぎゅうぎゅうになるということはまずありえない。泊まりで結構荷物広げていてもほぼ誰かの迷惑になることがないのが利点の一つだ。

17日17時頃現地に到着、本日のメインターゲットはアイゴなので主にフカセ釣りをしていく。17日18日共に中潮で風はやや強いが我々は風裏側を釣り場としていたのでほとんど影響を受けなかった。天気も晴れ~曇りとかなり釣りやすい環境だった。

17日の満潮時間は19:20だったのですぐ釣り初めて満潮へ向かっていく大変良いタイミングだった。急いでフカセの仕掛けを準備して投げ入れる。ウキの様子を片手間で見つつサビキとのませ釣りの準備もしてとりあえず竿立てにかけておいた。

ウキには反応がないなと思っていたところ、ただ垂らしていただけのエサも入れていないサビキに大き目のサバがかかって竿を持っていかれそうになった。

通常陸地からのサビキで釣れるサバは小さいものが多く、小さいサバというのは正直あんまりおいしくない。味噌煮にでもするくらいしか使い道がないのでうれしくはないのだが、今回のサバは違う。20cmはあるサバだったのでフカセそっちのけでサビキはじめる。

ちゃんとサビキ釣りを始めてみると、豆アジがいくらでも掛かることに気づいた。サバもたまにはいるが完全にメインは豆アジだ。アジについてはサバと違ってサイズが小さくてもおいしく調理が可能なので黙々と釣り続け、合間にのませ釣りのエサとして投げ込む。

サビキで忙しい中ウキも投げてはみたものの反応はなく、暗くなってしまったのもあってとりあえず17日はフカセを断念。無限にアジを釣り続けているうちに完全に日が落ちてしまった。アジはいまだ釣れ続けていたが多すぎても困るということで一旦終了して次の釣りへ。それでもジップロックパンパン×2くらいの量は釣れた。150匹くらいは釣れたと思う。

友人がアナゴ仕掛けを大量投入しているのを横目にメバルがいないものかとぶっこみ胴付きを投げ入れていく。ウキより重いオモリをつけて投げて沈める胴付きである。まぁ思い付きでやっただけの適当仕掛けなのであまり期待はしていなかったが、案の定特に何も掛からなかった。

なんだかのませ仕掛けがおかしな動きをし始めたので合わせてみたところ、かなりの大物が掛かったらしくものすごい勢いでドラグが出ていく。全然糸を巻くことができないレベルで重くて腕が痛い。どうにかこうにか巻いていったがすぐに下のほうにぐんぐん走り出してドラグが出る。浮上させることもできないままにハリスが切られてしまった・・・

根で擦れたのか歯で切れたのかちょっと分からないが、7号のフロロハリスが切れるほどの大物が掛かったのは衝撃だった。せめて姿を見たかったが仕方がない。もう一度に期待を込めて仕掛けを投げ入れておく。

底のほうを狙ってアジを泳がせていたことと重量、そして下に泳いでいくあの感じはたぶんヒラメだったのではないだろうか。ちょっとマゴチの重さではなかったように思うし、エイの泳ぎ方ではなかった。がっかり。

その後は友人ののませにも反応があったが、こちらも切られてしまった。二人そろってふがいない・・・。こちらは走り方がエイっぽかったとの友人談。

その他夜の間の驚きの一品として、ハモが捕れた。最初はアナゴだろうと思い込んでいたのだが、陸にあがってからの動きがどうもおかしい。サバのようにビチビチと音を立てて跳ね回るではないか。アナゴやウナギはこうは動かない。

よくよく見ると顔が明らかにシャープでいかついではないか。まさかハモとは思わずナニコレ?とネットで調べてしまった。思わぬ収穫である。

22時過ぎくらいになったのでこの日の釣りは終了として持ってきていた簡易テントでごろごろしつつ仮眠を取ることとした。

まだこの時期の夜は暑く、特に地熱が結構やっかいで全然眠れなかった。ちょっとぐったりしつつ5時くらいに起きだして釣り開始。18日の満潮時間は07:50頃なので、朝も満潮近辺で釣りができる絶好の機会だった。

時間はあまり見ていなかったので感覚でしかないが、7時くらいまではほとんどあたりがないような状態で暗雲立ち込めつつあった。その間はたまーに豆アジがサビキにかかる程度で、ウキものませも完全に無反応だった。

満潮がかなり近づいてきたタイミングでようやくウキに反応が出始めたのでフカセ釣りに集中する。ひゅぽっとウキが沈んだ、一瞬待って合わせる。かなりの引きを見せる魚がかかった、お目当てのアイゴである。

アイゴの引きは強い。写真は4号磯竿の様子。

体格の割に非常に引きが強いのでいわゆるファイトの楽しさもある。今回釣れたサイズがだいたい30㎝くらいなのだが、ハリス2号がたまに切れるくらいには引いてくる。慎重に巻いていき念のためタモで取る。

ヒレに毒針があるため慎重に扱わないといけない、足で踏んで固定してから針を外し血抜きをする。血抜きはエラを切ってスカリに入れ、海にぽいである。

ほかの魚でも血抜きは大事だが、アイゴは特に臭うと有名な魚なので元気なうちに血抜きして、その後内臓も抜いてしまうようにしている。ちゃんと対策していればそんなに強烈な臭いはなく、おいしくいただける。

ただ、たまにはずれの個体が居るようで?この時期のアイゴは結構脂が乗っていておいしいはずが、水っぽい身をしたおいしくないのがいる。経験上は身の薄いオスがはずれ率高そうという結論に至っているが、真相はいまだ不明。

その後もポンポンと合計3匹のアイゴをゲット、その後はパタリと釣れなくなったのと、天気が危ない感じになってきたので10時前後には撤収となった。今回の釣果は上々である。

帰宅後は疲れた体にムチ打って魚の処理、基本的に料理は好きだし魚を捌くのも得意なのだが、釣り後はやっぱり体力がもっていかれているらしく捌くのが結構しんどい。

特に今回のように大量の豆アジを釣ったときはどうあがいても時間がかかってしまう。釣っている最中は楽しいのでついつい釣って持ち帰ってしまう、わかってはいるけどやめられない。

後これの3倍くらい居る。

アイゴとサバはほぼ現地で解体済みなのでさほど時間はかからず、豆アジは友人と半分にしたのと、早く処理できる方法があるのでそれで対応し合計2時間程度で捌ききれた。

サバは何も思いつかなかったので塩焼き、大きいサバは焼いただけでもまぁまぁおいしいのでこれで良いと思う。アイゴは寄生虫をガン見しつつ刺身と煮付けとムニエルなった。幸い刺身にハズレ個体はなくおいしくいただけた。ハズレ個体はできるだけ味の濃い調理法をとりたく、怪しいやつはできるだけ煮付けにするようにしている。

あとはハモ、アナゴみたいなものだし似たような調理でよかろうとレシピも見ずに天ぷらと蒲焼で試してみることとした。骨だらけなのは皆ご存じの通りなので滅多に使わないよく切れる包丁を投入。

アナゴと違って頭を固定しなくても開ける、らくちん
代わりに骨切りが必須
天ぷらと蒲焼 適当スタイル

さて味のほうは・・・脂が少なくてあっさり、そして臭みのないアナゴという印象。ただし骨は切ってもかなり厳しい。まず天ぷらは口当たりが悪すぎる、やるならもっと骨を刻む必要がある。蒲焼のほうは良く焼いたのもあってそれなりだが、やはりこちらも骨がかなり気になる。

次回ハモが釣れたら骨を切る方向をもっとよく考えることと、唐揚げのほうが無難なのかもしれない。

豆アジは半数くらいをせっせと皮引きしてたたき丼へ、明らかにたたきの量が多すぎてバランスがおかしくなってしまった。残りはそのまま南蛮漬けにする予定なので一旦保存。

豆アジは生食するのが非常に手間なので本当は全部まるごとのまま揚げ物にしてしまうのが楽だ。豆サイズでもアジはつい釣ってしまうのでほかの食べ方も模索したいところ。

その後作った煮付け、アイゴの煮付けは人を選ぶ匂いがする。臭いという類ではないのだが独特の香りがある。皮を剥いだ状態で煮付けていても身に味がしみこみにくいのも特徴かもしれない。

もし試す方がいるようなら、皮剥いでかつ身に切り込みをいれたほうが良いかもしれない。