【初心者向け】基本の堤防エサ釣り カサゴ編

釣り情報

陸地から手軽に釣るときの、基本をまとめています。
結構釣り方を忘れてしまう魚もいるので、自分用の備忘録も兼ねています。

カサゴの種類と生態

カサゴの種類もいろいろあります。カサゴ類は基本的に食べられますし美味ですが、背びれを中心に毒をもっている種類がいるので、触れる際には注意が必要なケースがあります。

堤防釣りで特に注意したほうが良いのは「ミノカサゴ」と「ハオコゼ」の2種類。ミノカサゴは薄茶色の縞々が特徴で、いわゆるカサゴとは少し見た目が違うので調べればわかると思います。ハオコゼはちょっとわかりにくいですが、慣れればわかる程度です。

堤防から釣れる範囲においては死ぬほどの毒性があるものはありません。刺されないに越したことはありませんが、過度に心配する必要はないと思います。

生息環境:
カサゴは数m程度の浅場から2,300mくらいの深いところまで、広く岩礁域を中心に生息しています。 岩の隙間やテトラの間などに潜んでいることが多いようです。

餌と食性:
カサゴは肉食性であり、小魚や甲殻類、虫類などを捕食します。魚の切り身など死肉にも食性を示します。

繁殖:
カサゴの繁殖期は主に水温の低下する冬場になりますが、繁殖期が冬場ずっとと言っても過言ではなく、半年くらいは繁殖期となっています。その長い期間を無駄にしないよう、1期ごとに複数回の産卵を行うようです。

カサゴ釣りの仕掛け

カサゴはいろいろな仕掛け・エサで釣れるため、逆にこれといった仕掛けというのがあまりないのですが、有名どころをいくつか紹介します。

ブラクリ仕掛け:
おそらくカサゴといったらこれが一番有名かなと思います。いわゆる穴釣りというやつです。テトラポットや岩礁の隙間に仕掛けを落としてアタリを待つだけの釣りです。必要な道具は竿・リール・(サルカン)・ブラクリ仕掛けの非常に単純なものです。

胴付き仕掛け:
ごく単純な話ですが、上記のブラクリは針が1本、こちらは2本~3本の物が多いかと思います。上から落としてそのまま探るタイプの釣り方の場合、針が多い=水深をいろいろいっぺんに探れるということになります。ただし障害物に引っかかる可能性も上がるので、穴釣りというより堤防のフチを狙う場合に使用されます。ブラクリに比べてほかの種類の魚も釣れる可能性が高い釣り方です。

ぶっこみ仕掛け:
海に仕掛けを投げ込んでおくだけという釣り方です。複数竿を出して釣りをするときの常套手段で、手がかからないのが利点です。

仕掛け作りはどれも簡単なものなので、図を載せておきますので参照してください。おそらく困る部分はないと思います。

接続部分の結び方は私はいつでもエイトノット(八の字結び)を使用しています。糸がナイロンであればこれ一本で困ったことはほぼありません。ノット(結び方)については別の記事で紹介しています。

カサゴ釣りのエサ

どの仕掛けでも針にエサを刺して海に投入します。カサゴ釣りで使うエサですが、虫エサ(イソメ・ゴカイ)、エビ、切り身など様々なもので釣ることが可能です。一般的にはいろいろ食べると言われていても「実際は虫エサがいい」みたいな魚はいますが、このカサゴに限っては本当にどれでも良さそうです。

カサゴ釣りのやりかた

ブラクリ仕掛け:
堤防のフチやテトラポット・岩礁の隙間などに落とします。アタリがなければ移動して同じことを繰り返すというのが基本的にな釣り方になります。冬場などは特にこの釣り方が有効で、他の釣りではまったく反応がない場合でもあっさり釣れたりします。

胴付き仕掛け:
ブラクリと同じように穴釣りにも使えますが、針が複数あることと、針の付いている位置の関係で少々引っかかりやすいのでちょっと使いにくいです。隙間に落とすというよりは堤防のフチを歩きながら探るときに使うのがメインになります。

おそらく邪道ですが、私の場合は一番下の部分に針がないのが嫌で、オモリの代わりにブラクリをつけてやることもあります。

ぶっこみ釣り:
投げ込んで放置し、一定時間ごとに引き上げてエサの状態を確認するというのを繰り返します。この釣り方の場合は取れにくい虫エサか切り身をエサにするのが良いと思います。切り身にする場合、予想外の大物がかかることがあるので竿を持っていかれないように注意しましょう。

カサゴ釣りに適した季節

カサゴは一年中釣れる堤防のアイドルです。あまりにも暑い時期や寒い時期は少し釣果が落ちることがありますが、基本的にはずっと安定して釣ることが可能な魚です。

その中でも冬はカサゴの産卵時期のため、岸に寄って来るとともにエサをよく食べます。この時期は比較的大き目サイズ&おいしいものが釣れやすいため、一番おすすめの時期になります。

カサゴ釣りに適した時間帯

カサゴは一般的に夜行性の魚とされているようですが、普通に一日中釣れますので正直よくわかりません。どの地域においても一日中釣れるため、環境の問題というわけでもなさそうです。傾向としては数は昼間のほうが釣れて、サイズが大き目なのが夜間かなと感じています。

加えて、他の魚と違い朝マズメや夕マズメに特別釣れやすいという印象もありません。潮だけは少し影響があるような気がしており、できれば満潮に向かっているあるいは満潮付近が釣れやすいと思います。

カサゴが釣れたら

カサゴはあまり血が多くなく、締めても締めなくても、血抜きしてもしなくてもそんなに味に差がないように思います。よって氷水にインして置くだけで十分かと思います。

陸地からではなかなかないと思いますが、一定サイズ以上(30cm以上とか)が釣れた場合は一応締めて血抜きしたほうがいいかもしれません。エラを切って水くみバケツなどにつけることにより血を抜きます。締める場合は、エラの下の部分を切断のち、ケガをしないように頭を持って後ろにへし折ります。いわゆる鯖折です。頭にナイフなどを刺す脳破壊でも構わないのですが、カサゴの頭部は硬いので、ピックのような貫通させる道具を持っていない場合はへし折ったほうが楽だと思います。(延髄も硬いのでどちらにせよある程度力は要りますが。)その後冷やした海水につける手順は変わりません。

カサゴの食べ方

・お刺身
大き目のカサゴが釣れた時に。ぷりぷり食感でおいしいです。

・煮付け
こちらも大きめのカサゴにおすすめです。

・炙り
刺身に近いですが、皮をあぶって皮ごといただきます。ポン酢がおすすめです。

・アラ汁
カサゴからはおいしいお出汁がとれます。身ごと入れてもいいですし、身を他の用途に使った残りの頭の部分や背骨周りに残った身などの有効活用ができます。

・天ぷら・唐揚げ
小さめサイズにおすすめです。カサゴの唐揚げと聞くと姿揚げみたいなものを想像する方もいるかもしれませんが、カサゴの骨は硬く、丸ごと揚げるのは相当大変そうなので身だけにしておきましょう。

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